バッジュ・シャームの自伝的絵本『MORIBITO』、原画を松坂屋名古屋店で東海地方初公開

インド中部の先住民族ゴンドに伝わる神話や自然観を、緻密な線と鮮やかな色彩で描くアーティスト、バッジュ・シャーム(Bhajju Shyam)。彼が自らの半生をたどった自伝的絵本と短編アニメーション『MORIBITO』の発表を記念する展覧会が、2026年11月19日(木)から23日(月・祝)まで、松坂屋名古屋店 本館7階大催事場で開かれます。『MORIBITO』の原画とアニメーションが東海地方で公開されるのは、今回が初めてです。

森の村から世界へ。ゴンド・アートの語り手
バッジュ・シャームは、インド中部の森にあるゴンド族の村、パタンガルの生まれです。ゴンド族に受け継がれてきた表現や物語を自身の視点で昇華し、現代的な感覚やシンプルなストーリーテリングを交えることで、現代ゴンド・アートの表現を広げ続けています。1998年にパリ装飾美術館のグループ展に参加したことを皮切りに、世界各国で個展やグループ展が開催されてきました。
代表作には、南インドの出版社タラブックスから刊行され、世界8言語に翻訳された『The Night Life of Trees』(日本語版『夜の木』タムラ堂刊)や、『Creation』(日本語版『世界のはじまり』タムラ堂刊)などがあります。『夜の木』は、ボローニャ・ラガッツィ賞を受賞した作品で、彼はその共著者として知られています。2018年には、インドで最も権威ある民間人顕彰の一つ「パドマ・シュリ」を、ゴンド・アーティストとして初めて受章しました。
日本では、2023年と2025年に世界遺産・東寺(京都)で初個展「Bhajju Shyam KYOTO」が開催されました。鎌倉・東慶寺への巡回展を含め、延べ約3万人が来場しています。『MORIBITO』は、この展覧会シリーズから生まれた日本・インド共同制作プロジェクトで、展覧会だけでは伝えきれないアーティストの記憶や言葉、創作の背景を、絵本とアニメーションのかたちで国内外へ届けていくものです。企画はバッジュ・シャーム・キョウト実行委員会(JAPANDIA、VISIONS)とBLUE RIGHTSです。

松坂屋名古屋店で見る、絵本・映像・原画の世界
展覧会のタイトルは「バッジュ・シャーム『MORIBITO』発表記念展―インド・物語の紡ぎ手がひらく、絵本・映像と原画の世界―」。バッジュ・シャームが日本と共同で制作した初めての絵本と短編アニメーションの完成を記念するもので、主催は松坂屋名古屋店、企画はバッジュ・シャーム・キョウト実行委員会が手がけます。見どころは次の3つです。
- 絵本『MORIBITO』の原画を、東海地方で初めて公開
- 作家自身の語りとU-zhaanのタブラ演奏による短編アニメーションを上映
- 東寺で展示された作品を含む原画約20点を展示(一部販売)
会場では、絵本や複製画、オリジナル商品も購入できます。入場は無料です。
- 会期:2026年11月19日(木)〜11月23日(月・祝)
- 時間:10時〜19時(最終日は18:00閉場)
- 会場:松坂屋名古屋店 本館7階大催事場(名古屋市中区栄三丁目16番1号)
- 入場料:無料
- お問い合わせ:松坂屋名古屋店 050-1782-7000(代表)

記憶をたどる絵本と、声と音で動き出すアニメーション
『MORIBITO』は、バッジュ・シャーム自身の語りと描き下ろしの原画で半生を綴った作品です。森のなかのゴンド族の村での暮らし、師との出会い、見知らぬ国での体験、そして描くことへの思いが、彼自身のまなざしを通して描かれています。絵本では見開きごとに絵と言葉が響きあい、豊かな色彩と紙の風合いとともに記憶の世界をたどれる構成です。短編アニメーションでは、作家自身の声と、日本を代表するタブラ奏者U-zhaanらの演奏によって、描かれた風景や生きものたちが穏やかに動き出します。
絵本『MORIBITO: The Keeper of Memories』
- 出版日:2026年7月15日(ジェイアール京都伊勢丹にて先行発売、以後各取扱店、オンラインにて順次発売)
- 出版:バッジュ・シャーム・キョウト実行委員会
- 定価:3,960円(本体3,600円+税)
- 仕様:A4横変形(W308×H220mm)
- ISBN:978-4-9914474-1-9
- 言語:日本語・英語・ヒンディー語 3言語併記
- アートディレクション・デザイン:芝野健太
- 印刷・製本:株式会社ライブアートブックス
アニメーション『Bhajju Shyam: MORIBITO – The Keeper of Memories』
2026年制作、上映時間は6分7秒。言語はヒンディー語で、日本語・英語の字幕が付きます。原画と語りをBhajju Shyam、音楽を長尾洋輔、タブラ演奏をU-zhaan、バンスリ演奏を寺原太郎が担当しています。第1回日中国際アニメーション映画祭の短編部門にノミネートされました。

蔦屋書店5店舗を巡る記念フェア
代官山 蔦屋書店と銀座 蔦屋書店で開催された「『MORIBITO』発表記念フェア」は、好評を受けて名古屋・大阪・東京・福岡の5店舗を巡回します。会場では絵本『MORIBITO: The Keeper of Memories』をはじめ、本作の世界観から生まれた複製画やオリジナル商品を販売し、書籍やプロダクトを通じてバッジュ・シャームの作品世界に触れられる場となります。展覧会に先立ち、10月21日(水)から名古屋みなと 蔦屋書店でスタートします。なお、会場の詳細は各店舗で後日お知らせされます。
- 名古屋みなと 蔦屋書店(名古屋):2026年10月21日(水)〜11月19日(木)/1Fイベントスペース
- 梅田 蔦屋書店(大阪):2026年11月24日(火)〜2027年1月5日(火)/南カウンター横
- 代官山 蔦屋書店(東京)※2回目の開催:2027年1月30日(土)〜2月12日(金)/1号館1階自然科学フロア
- 六本松 蔦屋書店(福岡):2027年2月15日(月)〜3月7日(日)/こども売場平台
- 二子玉川 蔦屋家電(東京):2027年3月10日(水)〜4月14日(水)/2F・ギャラリー2










