築百年を迎える九段ハウスで、皿と身体が東京の記憶をたどる──イマーシブシアター「百年目の晩餐 LONGING」10月27日チケット発売

科学者の宮田裕章、シェフパティシエの加藤峰子、ダンスカンパニーDAZZLEの3者が手がけるイマーシブシアター「百年目の晩餐 LONGING」のチケットが、10月27日(火)10:00から発売されます。宮田はデータサイエンスを基盤に、医療・政策・社会設計・アートを横断して人と社会の未来を構想しています。加藤は日本の自然や和のハーブをリスペクトし、自家製酵母など原材料からこだわったデザートを開発・提案しています。DAZZLEは今年30周年を迎え、日本のイマーシブシアターを牽引してきました。会場は、竣工から来年100周年を迎える東京都千代田区の「kudan house(九段ハウス)」です。食と身体表現で東京百年の記憶をたどる、サイトスペシフィックな作品として上演されます。

震災、戦争、復興をくぐり抜けた館でひらかれる晩餐
九段ハウスは関東大震災の後に建てられ、2027年に竣工から百年を迎えます。戦争や復興、都市の変化をくぐり抜けてきたこの館を舞台に、百年に一度の晩餐がひらかれます。DAZZLEによる身体表現、宮田による構成・コンセプト・テキスト、加藤による食のデザインに、建築、音声、観客の選択が重なります。この場所でしか体験できない、一期一会のイマーシブダイニングです。
会場には固定された客席も舞台もありません。観客は晩餐の招待客として館内を巡ります。困難と変化を経た東京の百年のなかで、人々が手放さなかったよろこび、尊厳、居場所、自由、表現、つながりへの切望が、「記憶の皿」と身体表現によって立ち現れます。物語の言葉は一人ひとりの観客の耳元へ直接届けられ、同じ場面に居合わせても、聞こえる声によって光景の意味が変わっていきます。百年の記憶と、まだ誰も知らない未来のあいだで、問いはやがて観る者自身に向けられます。「すべてが消えるとしても、あなたは最後まで何を願うのか」。
六つの皿と六人の人物、そしてまだ存在しない最後の一皿
物語は、百年目のある日、「百年目の晩餐に、お越しください」という招待状が届くところから始まります。館で迎えるのは二人です。一人は、百年の声を受け取って皿を運びながら、一度も自分のための皿を持ったことのない給仕です。もう一人は、五皿目までの時間を知りながら、その先だけを知らない案内人です。今夜供されるはずの皿は六つありますが、最後の一皿は忘れられたのではなく、まだこの家の記憶のなかに存在していません。
館には、異なる時代を生きた六人が現れます。
- 倒れない構造で、人の命と帰る場所を守ろうとした建築家
- 与えられた人生を離れ、自分の名と言葉で生きようとした詩人
- 祖国を追われながら、誰にも支配されない居場所を求めた亡命者
- 悲しみを抱えながら、どんな時にも他者とよろこびを生み出そうとした舞台人
- 美に心を動かされた一瞬を、失われる前に言葉へ残そうとした小説家
- 世界とのつながりが消えていないことを、色と形に託した美術家
六人は、歴史に残された一つの像には収まらず、それぞれが切望と矛盾を抱えた人間として描かれます。最後まで手放さなかった願いで誰かを支える一方、同じ願いで別の誰かを縛ってもいました。観客は六人のうち一人のそばを歩き、歴史にはなかった出会いとすれ違いに立ち会います。その日の出会いと選択によって、記憶になかった第六の皿が初めて意味を持ちます。その一皿が誰のために供されるのかという問いは、晩餐の終わりに観客自身の生へと戻ってきます。

公演概要とチケット
- 期間:2026年12月18日(金)〜2027年1月16日(土)(年末年始営業、1/4・1/5休演)
- 会場:九段ハウス(東京都千代田区九段北1-15-9)。地下鉄 東京メトロ九段下1番出口から徒歩5分(約400m)
- 一般チケット (Domestic Resident Discount):平日23,000円(税込)、金夜・土日祝・12/30〜1/3は25,000円(税込)、スペシャルデーは27,000円(税込)
- Standard Ticket (for Visitors from Overseas):平日¥33,000(tax included)、金夜・土日祝¥35,000(tax included)、スペシャルデー¥37,000(tax included)
- 発売:チケットぴあ。国内向けは10月27日(火)10:00から、旅行者向けは11月1日(日)10:00から
先行抽選ですでに完売している日時があります。1月公演分のチケットは11月中旬より発売予定です。チケットぴあでの販売は各開場時刻までで、それ以降もチケットがある場合は、各開演時刻の10分前まで会場受付で当日券を販売します。受付で購入する当日券は、チケットぴあでの販売価格に+1,000円となります。全チケットのリセール・分配が可能です。国内居住者向け割引チケットで入場する場合は、在留カード、運転免許証、マイナンバーカードなど日本での居住を証明する有効な書類を、入場時に全員分提示する必要があります。確認できない場合は、入場前に会場で1枚につき¥10,000の差額を支払います。JTBスペシャルプランも用意されています。
参加にあたっての注意点
チケットの購入前には、公演のFAQを確認し、免責事項に同意する必要があります。演出上、階段の昇降が複数回あり、畳の上に座る場面もあるため、補助なしで自分の足で移動し、立ち座りができる人に限られます。安全管理上、松葉杖を使用しての参加は控えるよう求められています。また、建物の構造上、車椅子では参加できません。提供される5種類のスイーツの内、「卵・乳成分」「レモン・オレンジの果皮」など、アレルギーの原因となり得る食材が含まれています。スペシャルデーに限り「ゼラチン」を使用した食べ物も提供されます。調理過程での微量混入を完全には防げないこと、食物アレルギーや宗教上の理由などによる個別の対応はできないことも案内されています。
出演はDAZZLEの長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、荒井信治、飯塚浩一郎、南雲篤史、高田秀文、三宅一輝に加え、EYAMAX、菅野勇城、熊祥子、武山緋莉、冨岡瑞希、中込萌、永森小雪、永森祐人、林莉乃、吹野真之輔、福島由羅、藤井美月、松本ユキ子、海、miu、本橋侑季、山本幸輝、米内理紗です。1927年に竣工した九段ハウスは、登録有形文化財の旧山口萬吉邸をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点で、次世代のビジネスリーダー層向けのビジネスサロンや、会員企業の研修会、オフサイトミーティングなどに使われています。
出典:株式会社 DAZZLE










