輪郭は、どこにあるのか。TOYOHIRO MATSUSHIMAと中田樹の二人展『#FFFFFF, #000000』がBnA_WALLで開催

東京・日本橋のアートホテルBnA_WALLで、写真家のTOYOHIRO MATSUSHIMAと中田樹による二人展『#FFFFFF, #000000』が、2026年10月31日(土)に始まります。白と黒という、はっきり分けられた二つの色を出発点に、その間にある無数の階調へ目を向ける写真展です。

モノクロームで問う「定義すること」
私たちは日々、ものごとに名前をつけ、境界線を引き、定義することで、自分自身や目の前の世界を理解しようとしています。あらゆるものが分類され、わかりやすい答えや評価が求められるのが現代です。そうした価値観に疑問を抱きつつも、私たちはその中で暮らしています。
世界を理解するうえで、定義は欠かせない行為です。けれども、何かをひとつの意味に固定することで、かえって見えなくなるものもあるのではないか。本展はこの問いを軸に、「輪郭はどこにあるのか」を見つめます。
受け入れる視点と、崩していく視点
TOYOHIRO MATSUSHIMAが見つめるのは、理想と現実のあいだで揺れ動く人間の矛盾や不確かさです。定義しきれないものを、そのまま受け入れようとします。対する中田樹は、街や自然の風景を異なる角度から捉え、すでに名前や意味を与えられたものへの認識を少しずつ崩していきます。
一方は定義しきれないものを受け入れ、もう一方は定義されたものを解体する。出発点は異なりますが、ものごとをひとつの意味に定めることへの疑問で二人の作品はつながっています。モノクロームという共通の表現を通して、ものごとに輪郭を与え、意味を定めることへの問いが示されます。

アートの中に泊まるホテルという会場
会場のBnA_WALLは、アートの中に泊まる体験を通じて、作品と人との多様な関わり方を生み出す場所です。背景も経験も異なる人々が行き交い、同じ作品に出会っても、その受け取り方は一人ひとり違います。
白と黒のあいだに無数の階調があるように、ものの見方にもひとつの正解はありません。本展では、二人の異なる視点から生まれた作品を通して、明確な答えを求めることから少し離れ、その「あいだ」にあるものを見つめます。作品との出会いは、鑑賞者がその瞬間の自分自身に対して、小さな問いを向けるきっかけとなるでしょう。
二人の写真家のプロフィール
TOYOHIRO MATSUSHIMAは熊本県出身です。携帯電話で撮影した写真で賞を受けたことをきっかけに、独学で写真家としてのキャリアをスタートしました。渡米後は、アーティストを中心にTaylor SwiftやFENDIなどの撮影を手がけています。
中田樹(Tatsuki Nakata)は1992年、千葉県生まれです。トロントでのワーキングホリデーをきっかけに写真家を志しました。『i-D Japan』の編集アシスタントを経て写真家・小見山峻に師事し、2024年末に独立しています。ファッションを中心に、ライブやスナップなどの撮影を行う一方、自身の視点による作品制作にも取り組んでいます。2026年には初の個展『Oscillation』を開催しました。
開催概要
- 展覧会名:#FFFFFF, #000000
- 出展作家:TOYOHIRO MATSUSHIMA、中田樹
- 会期:2026年10月31日(土)〜11月8日(日)
- 会場:BnA_WALL 地下1階
- 所在地:東京都中央区日本橋大伝馬町1-1
- 主催:BnA_WALL
- 通常展示入場料:無料
- 開場時間:10月31日(土)は12:00〜18:00(展示公開)、11月1日(日)〜11月8日(日)は12:00〜20:00(通常展示)
オープニングレセプション
- 日時:2026年10月31日(土)18:00〜22:00
- エントランス:1,000円(別途1drink)
- LIVE:Kei Nishima
- DJ:tari、yudai tatsumi
出典:BnA株式会社










