半世紀かけて集めた約140点を最低落札価格なしで出品 毎日オークションが「美の還流」をテーマに特別セール

株式会社毎日オークションは、2026年11月21日(土)、東京・有明で特別オークション「Single Owner Collection 美の還流 次代へ繋ぐ審美眼の軌跡」を開催します。出品されるのは、ひとりのコレクターが半世紀にわたって育んできた約140点に及ぶ名品です。古美術や民藝から近現代美術まで、ジャンルを横断するコレクションが一堂に会します。

ひとりの蒐集家の審美眼をたどるシングルオーナー・セール
コレクションの持ち主は江﨑晴城氏です。学生時代に骨董に関心を持ったことをきっかけに、工芸品、書、陶磁器、絵画、彫刻などを、時代や地域、ジャンルの枠を超えて集めてきました。毎日オークションは、その歩みを単に所有物を積み重ねたものではなく、作品一点一点と真摯に向き合い、そこに宿る美や技、歴史、精神を見極めてきた審美の軌跡だと位置づけています。また、本コレクションを、氏の美意識を軸に表現の歴史や時代性が編み込まれた創造的所産として紹介しています。
今回のセールは、こうした作品群を単なる「コレクションの売却」として扱うのではなく、「美の還流」というテーマのもとで次の世代へ手渡すことを目的としています。一人の蒐集家のもとで長い年月をかけて大切にされてきた作品が、新しい愛好家の手に渡り、再び大切にされ、次の時代へと受け継がれていく。人から人へ、時代から時代へと美が受け継がれていく循環を、毎日オークションは芸術作品が持つ大きな価値の一つと考えています。

最低落札価格を設けない出品と、若手アーティストへの還元
価格は市場の評価に委ねる
今回のオークションの大きな特徴の一つは、「リザーブなし(最低落札価格なし)」で行われる点です。長年愛されてきた作品だからこそ、あらかじめ価格を設けず、作品を本当に求める人々と市場の公正な評価に委ねる。そこには、作品の価値を次の所有者へ託したいという江﨑氏の強い意思が込められています。
収益の一部を次代の作り手へ
さらに、オークションで得られた収益の一部は、次代を担う若手アーティストの支援に充てられる予定です。過去の芸術家が残した作品が新たな所有者のもとへ移り、その売買を通じて、これからのアーティストを支える力として還元される仕組みです。毎日オークションは、本セールが長く愛蔵されてきた作品たちの新たな出発点となり、未来のアーティストを支える新しい循環の一歩となることを願っているとしています。

「静」と「動」の二章で構成される注目作品
第1章 【静】美の原点、静謐なるものへの憧憬
古美術・骨董・民藝を集めた章です。注目作品として、次のものが挙げられています。
- 《古信楽壷》
- 《根来楪子》
- 《バンコニィ 土偶》
- 棟方 志功《追開棟方板画東海道妙黛屏風(67枚1組版画集)》
第2章 【動】時代を映す創造と表現
近代洋画、日本画、現代美術、写真、書、彫刻、現代陶芸、工芸を集めた章です。注目作品は以下のとおりです。
- 香月 泰男《父と子》
- 井上 有一《愛(書)》
- ハンス・コパー《THISTLE FORM》
- ルーシー・リー《白釉青線文鉢》
このほかにも、栗木達介、加藤唐九郎、梅原龍三郎、森山大道など、多数の名品が出品される予定です。詳細は特設サイトで公開されています。

開催概要と毎日オークションについて
- 日程:2026年11月21日(土)14:00 開始
- 下見会:2026年11月19-20日(木-金)10:00-18:00、2026年11月21日(土)10:00-14:00
- 会場:毎日オークション 東京本社(〒135-0063 東京都江東区有明3丁目5−7 TOC有明ウエストタワー5F)
- 参加方法:会場参加、事前委託入札(書面・Web)、電話入札、オンライン入札
主催の毎日オークションは、東京都江東区に本社を置く日本最大級の美術品オークション会社で、代表取締役 社長執行役員は岡澤利栄氏です。1973年に創業し、1989年に美術品に特化した公開型オークション事業を始めました。アート作品のほか、西洋装飾美術、日本陶芸・古美術、ジュエリー、時計、酒類など幅広いジャンルを扱っています。年間30回以上のオークションを開催し、年間出品数は3万点以上にのぼります。国内の主要オークション会社におけるシェア率は44.59%(2026年3月『月刊美術』「2025年美術品競売10社落札総額シェア率」参考)です。「私たちは、すべての人と世界をアートでつなぐ「架け橋」となり、文化的で豊かな社会の実現をお手伝いします。」というパーパスを掲げ、公明正大な取引が保証される二次流通市場の提供や文化の継承に取り組んでいます。
出典:株式会社毎日オークション










