写真と研究と伝承で迫る、タヌキとキツネの素顔 文一総合出版『とことんタヌキ、キツネ』

自然科学系の図鑑や専門書を手がける株式会社文一総合出版(本社:東京都千代田区、代表:斉藤 博)が、『とことんタヌキ、キツネ』を10月13日(火)に刊行した。参加したのは、タヌキとキツネをこよなく愛する写真家、生物学・民俗学の研究者、漫画家、イラストレーターたちだ。野生動物としての姿や生態、人の暮らしに寄り添う姿、そして伝承や信仰の歴史まで、タヌキとキツネを幅広く掘り下げている。
かわいらしくもワイルドで、ときに妖しさもまとう彼らの素顔を、貴重な写真、研究者による解説、文化にまつわるエピソードを通して紹介する構成になっている。

動物写真家たちがとらえた野生の姿
誌面には、動物写真家として活躍する渡邉智之氏、柳楽航平氏、半田菜摘氏によるタヌキとキツネの写真が多数掲載されている。暗闇に妖しく佇む姿や、仲良く並んで歩くタヌキのカップルが収められている。さらに、めったに見られない北海道のエゾタヌキ、雪原をたくましく生き抜くキタキツネ、のびのびと遊ぶキツネの子どもたちなど、貴重な野生の姿をたっぷりと見ることができる。

生態の解説から、昔話・信仰の世界まで
都市にも現れる動物を、生物学の視点で読み解く
タヌキとキツネは雑食性で環境への適応力が高く、山林や里山だけでなく都市部にも姿を見せる。本書では生物学の研究者たちが、その生態や人間の生活圏での暮らしぶりを解説している。北きつね牧場でのキツネの研究記録や、皇居のタヌキを調査する研究チームへの取材といった話題も収録されている。
神の使いであり、人を化かす存在でもある
一方、民俗学の研究者たちは、昔話や伝承、信仰の中で描かれてきた彼らの姿をひもとく。タヌキとキツネは神様のお使いとして祀られてきた。その一方で、人を化かしたり取り憑いたりする存在としても語り継がれてきた。人間が彼らとどのように関わり、どんな物語を紡いできたのか。日本の文化に根づく多彩な姿が紹介されている。

イラスト、ゆかりの名所、そして大童澄瞳氏の付録漫画
写真家や研究者に加えて、タヌキとキツネを愛するイラストレーターも多数参加している。彼らのイラストが誌面を楽しく彩り、さまざまな角度からタヌキとキツネの魅力を伝えている。
タヌキとキツネにまつわる伝承や、ゆかりのある寺社仏閣、名所も紹介されている。主な掲載先は次のとおり。
- タヌキとキツネの両方を観察できる動物園
- 狸囃子(たぬきばやし)で知られる千葉県木更津市の證誠寺(しょうじょうじ)
- 狐の恩返し譚(たん)が伝わる茨城県龍ケ崎市の女化神社(おなばけじんじゃ)
- 九尾の狐伝説で知られる栃木県那須町の殺生石(せっしょうせき)
このほか、多摩市のシンボルとしてタヌキを掲げるファッションブランド「TANUKI STUDIO」への取材記事も掲載されている。
巻末には、『映像研には手を出すな!』(小学館)の作者として知られる漫画家・大童澄瞳氏による付録漫画「庭にたぬきが来るまで」を収録。自宅のビオトープにタヌキがやって来たエピソードを通して、身近な場所で野生動物と出会う面白さが描かれている。

書籍概要
- 書名:とことんタヌキ、キツネ
- 編:文一総合出版 編集部
- 書店発売日:2026年10月13日(火)
- 定価:2,200円(本体2,000円+10%税)
- ISBN:978-4-8299-7269-4
- 判型:A5判・並製
- ページ数:128ページ
- 発行所:文一総合出版(東京・千代田)
本書はAmazonや楽天ブックスのほか、全国の書店、各WEB書店で購入できる。
出典:株式会社 文一総合出版










