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久留米市美術館が開館10周年のコレクション展で「ポケット学芸員」を導入 声優を目指す学生が音声ガイドのナレーションを担当

久留米市美術館が開館10周年のコレクション展で「ポケット学芸員」を導入 声優を目指す学生が音声ガイドのナレーションを担当

福岡県久留米市の久留米市美術館で、令和8年10月24日からミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」の運用が始まりました。スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるこのアプリは、東京都新宿区の早稲田システム開発株式会社が開発しています。導入のきっかけとなったのは、同館が開館10周年を迎える節目に企画した展覧会でした。

節目の展覧会で「新たな試み」に挑戦

久留米市美術館は2016年11月19日に開館しました。10周年を迎えるタイミングで開催するのが、展覧会「コレクションing コレクションをともに見る・語る」です。タイトルの「ing」には、コレクションはまだまだ進行形だという意味が込められています。シリーズは今回で5回目となり、10年というひとつの節目でもあることから、館には「新たな試みに挑戦したい」という思いがありました。

同館は、来館者が作品の鑑賞に集中できる環境をつくることを重視しました。そのため、展示室内の解説パネルはあえて可能な限り減らしています。そのうえで、視覚の妨げにならない形で作品解説を届ける手段として、「ポケット学芸員」の採用を決めました。

導入の決め手となった点は二つあります。一つは、館内の無線LAN環境の整備が進んでいたことです。もう一つは、すでに稼働していたクラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEM SaaS」の付帯機能として、追加コストをかけずに導入できることでした。

約100点を紹介、音声ガイドは地域の短期大学の協力で制作

10月24日に開幕した「コレクションing コレクションをともに見る・語る」では、過去10年間に収集した300余点の作品の中から、厳選した約100点を紹介しています。5回目の「コレクション展」となる今回は、地元の人々に親しんでもらうことを意識し、音声ガイド用コンテンツの制作にあたって地域の短期大学に協力を依頼しました。ナレーションを担当したのは声優を目指す若い学生たちで、好評を集めています。

石橋美術館の建物と活動を受け継ぐ美術館

久留米市美術館は、ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏が設立した石橋財団から久留米市へ運営が移ったことに伴い、石橋美術館の建物と活動を引き継ぐ形で開館しました。所在地は、1956年4月に久留米市へ建設寄贈された石橋文化センターの敷地内です。庭園や音楽ホール、図書館などとともに、芸術文化の複合施設を形づくっています。

美術館の隣には、正二郎氏の事績を紹介する記念館があります。同館は「とき・ひと・美をむすぶ美術館」をビジョンに掲げ、園内と連携したイベントなどを通じて、幅広い世代に親しまれています。

ひとつのアプリで全国の館を巡れる「ポケット学芸員」

「ポケット学芸員」は、スマートフォンで展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリです。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用できます。2026年10月1日時点でサービス提供中および提供予定のミュージアムには、北海道博物館や仙台市博物館、名古屋市美術館、広島市現代美術館、北九州市立美術館、熊本県立美術館などがあります。

ガイドの内容は、各博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みです。館によって、テキスト画面だけでなく、写真や動画、音声など、さまざまなスタイルで情報が配信されています。

  • 入手方法:Google Play/App Storeで「ポケット学芸員」と検索(無料)
  • 推奨OS:Android 5.0以上、iOS 10.0以上
  • 導入施設:久留米市美術館(福岡県久留米市野中町1015、電話 0942-39-1131)

出典:早稲田システム開発株式会社

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