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アートNEWS

カルティエ=ブレッソンから子どもたちのポスターまで 「つくってみようよ展覧会」がアートエリアB1で開幕へ

カルティエ=ブレッソンから子どもたちのポスターまで 「つくってみようよ展覧会」がアートエリアB1で開幕へ

大阪府とAPCA/一般社団法人日本現代美術振興協会(実施主体)が、「つくってみようよ展覧会 アートと出会う瞬間 ペティルはピースフレイバー」を開催します。会期は2026年11月20日(金)から2026年12月23日(水)まで、会場は大阪市北区のアートエリアB1です。大阪府が所蔵する「大阪府20世紀美術コレクション」の作品と、それらを使ったワークショップから生まれた制作物や作品解説を、ひとつの空間に並べて見せます。

大阪市立中央小学校にて開催したワークショップの様子 Photo:Takehiro Iikawa
大阪市立中央小学校にて開催したワークショップの様子 Photo:Takehiro Iikawa

「アートってどんな価値があるんでしょう?」という問いから

展覧会の出発点は「アートってどんな価値があるんでしょう?」という問いです。歴史的価値や貨幣価値だけでなく、作品との出会いが一人ひとりの記憶や感覚に残すものを手がかりに、作品を見る人や関わる人の体験からアートの価値を考えます。キュレーションは大阪出身のキュレーター・檜山真有。大阪府内の3校の先生と話し合いながらオリジナルのワークショップをつくり、子どもたちが初めてアートに出会う瞬間に焦点を当てました。

タイトルにある「ペティル」は、「きらめき」を意味するフランス語「ペティラント」から生まれた造語です。「ピースフレイバー」には、そのきらめきがひとさじ香る展覧会という意味が込められています。アートに出会ったときのきらめく思い出を、一人ひとりのなかと展覧会のなかにとどめ、大阪府のコレクションの「これまで」を「これから」へつなげていく構想です。

檜山真有は1994年大阪生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科を修了し、2023年からアートセンターBUGに勤務しています。越後妻有里山現代美術館MonET連続企画展ゲストキュレーター(2023–26)を務め、主なキュレーションに「谷原菜摘子の北加賀屋奇譚」(2023)、藤岡亜弥個展「Forget Me Not」(2026)などがあります。

キュレーション:檜山真有
キュレーション:檜山真有

写真の名作、大型作品、そして子どもたちの表現

展示されるのは、アンリ・カルティエ=ブレッソン、アルフレッド・スティーグリッツ、ユージン・スミス、ウィリアム・エグルストン、植田正治、入江泰吉ら、国内外の写真家による作品です。さらに、イマンツ・ティラース《アラブル・ロード》をはじめとする、普段なかなか展示する機会のない大型作品や、田中一光のポスターも紹介されます。

これらの作品と並んで、大阪府内の3校と「夏のワークショップ」の参加者がつくったものや作品解説が、美術作品と同じように展示されます。出展者には、2026年8月28日(金)開催の「夏のワークショップ」参加者、大阪市立中央小学校2年生、大阪市立東淀中学校3年生、守口市立さつき学園3年生のみなさんが名を連ねます。作品を言葉で伝える、解説を書く、ポスターをつくる、写真を組み合わせるといった、鑑賞から生まれた多様な見方や表現が、来場者の新たな鑑賞へとつながっていきます。

田中一光の鳩を「まねっこ」したポスター

会期前のワークショップのひとつが、大阪市立中央小学校での「みんなでまねっこポスターをつくってみよう」です。2026年9月11日・14日に、2年生約128名(4クラス)を対象に実施されました。田中一光《一羽の白い鳩》(ヒロシマ・アピールズ)に描かれた鳩をまねて、4人1組でコラージュを制作。コンパスを使わずに用意された型などで正円を描き、自由な組み合わせにも挑戦しながら、31班分の作品が完成しました。作品の紹介は平和学習につなげられ、身近なデザインを例にグラフィックデザイナーの仕事も紹介されました。会場では、田中一光《一羽の白い鳩》(ヒロシマ・アピールズ)とともに、このワークショップで生まれたB2サイズの作品が展示されます。

来場者の言葉で完成する「BIGBIGBIG図録」

会場には大きな「BIGBIGBIG図録」が用意され、会期中は展覧会を観た感想などを自由に書き込めます。事前申込は不要で、開場時間中はどなたでも参加可能。来場者と一緒に一冊の図録を完成させていく企画で、一人ひとりの言葉が展覧会の一部になっていきます。こうした鑑賞や参加を創造的な行為としてとらえ、作品との出会いから広がる多様な体験を通じて、大阪府のコレクションがもつ新たな価値を探ります。

開催概要と関連イベント

「大阪府20世紀美術コレクション」は、大阪府が所蔵する約7,900点の美術作品です。常設の美術館を持たない大阪府は、このコレクションを大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で管理・展示するほか、府内各地の施設での展示や、約300点をバーチャル空間で公開する大阪バーチャル美術館「enoco+」を通じて、作品にふれる機会を広げてきました。本展は令和8年度大阪府所蔵美術作品活用活性化事業のコレクション展の第1弾で、2027年1月13日からは箕面市のチカノバで、長谷川新がキュレーターを務める第2弾が開催されます(詳細は後日発表)。

  • 会期:2026年11月20日(金)–2026年12月23日(水)
  • 会場:アートエリアB1(〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階)
  • 時間:11:00–18:00(2026年12月11日(金)–2026年12月23日(水)は20:00まで開館。同時期に中之島で「OSAKA光のルネサンス2026」(12月11日–25日)を開催)
  • 休館:月曜日(2026年11月23日(月・祝)は開館、2026年11月24日(火)は休館)
  • 料金:無料
  • アクセス:京阪電車中之島線「なにわ橋駅」地下1階コンコース(なにわ橋駅①出入口すぐ/Osaka Metro「淀屋橋駅」「北浜駅」から徒歩約5分)
  • アートエリアB1への直通エレベーターはないため、車椅子で来場する場合は事前に一般社団法人日本現代美術振興協会またはアートエリアB1への連絡が求められています
  • 主催:大阪府/実施主体:一般社団法人日本現代美術振興協会/協力:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]

展覧会初日の2026年11月20日(金)には、オープニングイベントが行われます。17:00–18:00は、檜山真有が展示作品と子どもたちの制作物をめぐりながら解説するキュレーターによる展示解説ツアー(無料・申込不要、当日会場へ)。続く18:00–18:30には、アートエリアB1でオープニングレセプションが開かれ、無料・申込不要でどなたでも参加できます。なお、飲食の提供はありません。

出典:APCA

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