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「劇画」と「カワイイ」から昭和マンガの進化を辿る――トキワ荘通り昭和レトロ館で「Gekiga&Kawaii マンガ展」が11月27日開幕

「劇画」と「カワイイ」から昭和マンガの進化を辿る――トキワ荘通り昭和レトロ館で「Gekiga&Kawaii マンガ展」が11月27日開幕
「劇画」と「カワイイ」から昭和マンガの進化を辿る――トキワ荘通り昭和レトロ館で「Gekiga&Kawaii マンガ展」が11月27日開幕

ふたつの潮流から読み解く昭和マンガ

豊島区のトキワ荘通り昭和レトロ館で、2026年11月27日(金)から企画展「Gekiga&Kawaii マンガ展 昭和マンガのマイルストーン」が始まります。主催はレインボーバード合同会社、企画制作・運営は一般社団法人マンガナイトです。

展示の土台となるのは、令和6~7年度に選出された「トキワ荘の時代のマンガ100選」です。昭和のマンガがどのようにして現在の日本マンガへとつながったのかを、解説テキストと複製原画などで紐解きます。切り口は、昭和マンガの表現を大きく変えた「劇画」と「カワイイ」というふたつの流れです。国内外のマンガファンが、日本マンガの歴史的な文脈や進化の過程を深く理解できるよう構成されています。

「劇画」は、子どもの娯楽にすぎないと見なされていたマンガが、読者の対象を青年、さらには全世代へと広げていくなかで、人間の葛藤や現実世界の厳しさをリアルに描くために獲得した新しい表現でした。一方、少女マンガの世界で育まれた華やかなデザイン性や豊かな叙情性は、マンガという表現そのものを進化させると同時に、世界に広がる「Kawaii」カルチャーの原点の一つにもなりました。シリアスで重厚な劇画と、愛らしく繊細なカワイイ。日本のマンガが世界へ羽ばたく文化に成長するうえで大きな推進力となったこのふたつの要素に、本展は焦点を当てています。

第1期の展示作品と会場の楽しみ方

「トキワ荘の時代のマンガ100選」のなかから、劇画とカワイイを感じられる作品がピックアップされています。第1期に展示されるのは次の4作品です。

  • 『ゴルゴ13』/さいとう・たかを
  • 『弓道士魂』/平田弘史
  • 『マキの口笛』/牧美也子
  • 『小さな恋のものがたり』/みつはしちかこ

複製原画や解説テキストに加え、会場では実際にコミックスを手に取って読むことができます。特集作家の作品だけでなく、「トキワ荘の時代のマンガ100選」全作品のコミックスも閲覧可能です。なお「トキワ荘の時代のマンガ100選」とは、トキワ荘が存在した1952年~1982年に発表された日本のマンガから、永久に読み継がれたい100タイトルを選び、国内外の読者に伝えていくプロジェクトです。里中満智子選書委員長を筆頭とする選書委員によって100作品が選ばれました。

多言語対応として、展示は日英併記とし、英語冊子も配布されます。言葉の壁を越えて「絵で伝わる」ことを意識した展示設計により、インバウンド層の文化体験の満足度向上を目指しています。来場者には特典として、特集作品のオリジナルポストカード(4作家各1種から好きなもの1枚)がプレゼントされます。さらに会場でアンケートに答えると、トキワ荘のまちのキャラクター「かきとらさん」のポストカードももらえます。本展のオリジナルグッズも販売予定です。

開催概要

  • タイトル:Gekiga & Kawaii マンガ展 昭和マンガのマイルストーン
  • 第1期会期:2026年11月27日(金)~2027年6月27日(日)
  • 開館時間:13:15~18:30(最終入場は18:00まで)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始2026年12月28日(月)~2027年1月4日(月)
  • 会場:トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)1F E gallery
  • 住所:東京都豊島区南長崎3丁目4番10号
  • アクセス:西武池袋線 椎名町駅・東長崎駅より徒歩約13分、都営大江戸線 落合南長崎駅より徒歩8分、都営バス[池65・白61・練68]/国際興業バス・関東バス[池11]南長崎二丁目より徒歩3分
  • 入場料(来場特典ポストカード付き):一般500円、小中学生100円、英語解説冊子付き1,000円

駐車場・駐輪場はありません。駐輪場はトキワ荘マンガミュージアム及び東京信用金庫を利用できます。

2026年秋にリニューアルする「E gallery」と「マンガピット」の今後

会場の「E gallery」は2026年秋、トキワ荘通り昭和レトロ館内で「マンガピット」として親しまれてきたエリアまで空間を広げ、リニューアルします。今後は「昭和×マンガ」を体験できる展示を企画・開催していく予定です。このエリア拡張に伴い、『これも学習マンガだ!』と『トキワ荘の時代のマンガ100選』の選出作品コミックスを無料で読めた広い読書空間としての「マンガピット」の運営は終了しました。今後「マンガピット」は「E gallery」入口前のミニコーナーとして生まれ変わり、引き続き『これも学習マンガだ!』の紹介と、選出作品コミックスの一部を閲覧できる場所になります。ミニコーナーのコミックスは時期によって入れ替えられます。『トキワ荘の時代のマンガ100選』選出作品のコミックスは、引き続き「E gallery」内で読むことができます。

まちを歩いて4コママンガを完成させるラリーも

また、2026年11月7日(土)からは新たな企画として「〜 トキワ荘通り探訪ラリー〜かきとらさんのマンガお手伝い」がスタートします。未完成の4コママンガ原稿を、まちを観察しながら完成させていく、「トキワ荘のまち」ならではの参加創作型ラリーです。参加者はまず、トキワ荘通り昭和レトロ館1階に設置されたパネル型カプセルトイを回し、全3コースの中からコース札を手に入れます。コースごとに内容の異なる「4コマラリーシート」と引き換えたら、トキワ荘通りでのラリーの始まりです。原稿を仕上げていくうちに、トキワ荘のまちやマンガ技法についても自然と学べる内容になっています。4コママンガ原稿を完成させた人には記念ステッカー、全3コースを制覇した人には記念缶バッジが贈られます。

  • ラリー開始地点:トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)1F E gallery入口前
  • 参加料(参加特典のチケットクリアファイル、4コマラリーシート付き):日本語版500円、日本語版/小中学生・豊島区民・リピーターの方300円(リピーターの方には4コマラリーシートのみのお渡し)、英語版1000円
  • 主催:レインボーバード合同会社
  • 企画制作・運営:一般社団法人マンガナイト
  • 協力:トキワ荘協働プロジェクト協議会

令和6年度に提供が始まったスマートフォン向けアプリ「トキワ荘通りAR探訪」を使うと、まち歩き体験がより印象的なものになります。展覧会とラリーはいずれも、令和8年度日本博による地域固有文化コンテンツ創出補助事業に採択された「マンガの聖地としま トキワ荘通りインバウンド活性化」の一環として開催されます。この事業では、「トキワ荘のまち」として知られる豊島区南長崎地域のトキワ荘通りを中心に、国内外の観光客へより深いマンガ文化の体験を提供する企画が実施されています。

出典:一般社団法人マンガナイト

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