「五感全開、旅する房総」――房総国際芸術祭 アート×ミックス2027、ArtStickerで公式チケット販売開始

千葉県の市原市、木更津市、大多喜町の2市1町を舞台に、「房総国際芸術祭 アート×ミックス2027」が2027年3月6日(土)から5月30日(日)まで開かれます。その公式チケットの販売が、株式会社The Chain Museumが運営するアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」で始まりました。

半島を旅しながら出会う芸術祭
今回のテーマは「五感全開、旅する房総 -みんなの美術工房-」です。房総半島がまるごと含まれる千葉県は、鎌倉殿が勢力を広げ、のちに各地で城下町が生まれた関東の歴史的な拠点でした。さらに古くは、国分寺の時代から遡る古墳文化が栄えた土地でもあります。2500万年前には、ユーラシア大陸から離れていく日本列島を牽引する大地でした。近代以降は、里山や歴史的な風景を残しながら、日本有数の工業地帯として、また首都圏の大切な住宅地として発展してきました。そうした歩みから、日本列島の縮図ともいえる特徴をもつ地域として存在感を示してきました。
芸術祭では、2市1町の各地にアート作品と音楽・ライブパフォーマンスが展開されます。来場者は、半島を縦断する鉄道や車、自転車、徒歩などで地域を巡ることになります。太平洋を臨むこの地に世界各地から作家が集まり、国際的な芸術祭の拠点として歩み始めるという位置づけです。
主催は千葉県・市原市・木更津市・大多喜町で構成する房総国際芸術祭実行委員会です。美術や文化を題材にした地域づくりを始めることを目的に掲げています。地域の産業・美術・音楽について、海外から学びながらも地域の力で育てていくことを目指しています。

ものづくり、音楽、食が交わるプログラム
「みんなの美術工場」の構想
会場では「みんなの美術工場」という構想のもと、ものづくりに焦点を当てます。作家の滞在制作に加え、シンポジウムやワークショップも開かれます。音楽・ライブパフォーマンスは、木更津のクルックフィールズを立ち上げた小林武史が、この地域の特徴を生かして手がけます。また、各エリアの食施設と連携して地産地消メニューや新しい食体験を考案し、来場者と地域との交流も生み出すとしています。
出展作品の規模
- 常設作品/クルックフィールズ所蔵作品:31組(海外 8組、国内 23組)
- 新作・新展開作品:59組(海外16組、国内43組)
運営体制は、総合プロデューサーが音楽家の小林武史、総合ディレクターがアートディレクターの北川フラムです。アートディレクターはアーティストの豊福亮、デザインディレクターはグラフィックデザイナーの長嶋りかこが務めます。

ロゴに込められた“あわい”
ロゴは長嶋りかこが手がけました。青と赤という二極の色がにじみ合う景色は、「内」と「外」、「人工」と「自然」、「効率」と「非効率」といった対極の要素が混ざり合い、社会に“あわい”(向かい合うもののあいだ、また2つのものの関係)を描くことを表しています。メインビジュアルには、房総半島の陸地から眺めた太平洋の海と空の境界がにじむ風景を思わせる、整然としたグラデーションが据えられました。これは、交流の玄関口となる国際的な芸術祭を目指していることに由来します。一方、おぼつかない手つきで色を混ぜたように描かれた円は、造作や対話、交流といった人の営みから生まれる“あわい”を示しています。
書体は、日本語に丸ゴシック系統、英語に角ゴシック系統のコーディング書体を採用しています。前者は道路標識など、日本の物理的な公共空間で多く使われてきた書体です。後者はシステム構築に用いられる、仮想公共空間の裏方的な書体です。丸と角、表と裏、物理と仮想という対極的な2つの書体を日英併記で1つのロゴにまとめることで、コントラストと“あわい”を同時に宿しています。

チケット情報
チケットは、芸術祭の会期中に対象となるすべての作品・施設を鑑賞できるパスポートです。料金は次のとおりです。
- 大人(19歳以上):前売(〜2027/3/5)3,000円、会期中(2027/3/6~5/30)3,500円
- 中人(16~18歳):前売1,000円、会期中1,500円
- 小人(15歳以下):前売・会期中ともに無料
コンビニ支払いは販売終了日の前日まで利用でき、終了日当日は利用できません。オンラインで購入した場合、そのままでは作品を鑑賞できないため、必ずインフォメーションセンターで「作品鑑賞パスポート」に引き換える必要があります。15歳以下には、無料パスポートが会場で配布されます。会期は火・水曜日が定休(GWは除く)で、開催日数は64日間です。開館・閉館時間は会場ごとに異なるため、事前に各会場の時間を確認するよう案内されています。
ArtStickerは、アートに出会う機会と対話を楽しむ場を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォームです。著名アーティストから注目の若手アーティストまで、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど幅広いジャンルの作品を収録しています。










