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アートNEWS

5周年のMEET YOUR ART FESTIVAL 2026、テーマ「兆し」のもと過去最多6.1万人を動員

5周年のMEET YOUR ART FESTIVAL 2026、テーマ「兆し」のもと過去最多6.1万人を動員
Ideal Copy《Channel: Money》  / 磯村暖《Informe-ation Center #749》
Ideal Copy《Channel: Money》  / 磯村暖《Informe-ation Center #749》

天王洲で開かれた5周年の4日間、テーマは「兆し」

国内最大級のアートフェスティバル「MEET YOUR ART FESTIVAL」(MYAF)の2026年版が、2026年10月9日(金)から10月12日(月・祝)までの4日間、東京・天王洲エリアで開催されました。主催はMEET YOUR ART FESTIVAL実行委員会と東京都です。実行委員会は、エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社、一般社団法人エリアマネジメントTENNOZ、一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会で構成されています。5周年の節目となった今回は「兆し」をテーマに掲げ、150名を超える国内外のアーティストやクリエイターが参加しました。来場者は過去最多の6.1万人です。会場では、アートエキシビション、2つのアートフェア、ライブパフォーマンス、トーク、マーケットを展開しました。作品の鑑賞・購入や作家との対話に加えて、ミュージシャンとアーティストの協働ライブや、街を走るランイベントなども行われました。異なる領域の表現者が集まり、企業やブランドとの共創を通じて、アートの可能性を音楽、ファッション、スポーツ、クラフト、テクノロジー、ウェルビーイングなどの領域へと広げています。

evala《Sprout》 / ソー・ソウエン_森山未來《Eggsercise / エグササイズ》
evala《Sprout》 / ソー・ソウエン_森山未來《Eggsercise / エグササイズ》

森山未來がディレクションした展覧会「REFLUX たちのぼる兆し」

寺田倉庫を会場としたアートエキシビション「REFLUX たちのぼる兆し」は、森山未來がアーティスティック・ディレクターを務め、吉田山と渡邊賢太郎がキュレーションを担当しました。加速する時代に生まれる揺り戻しや反応、複数の流れが交差する様子に着目し、7組のアーティストの作品と、森山がディレクションしたパフォーマンスプログラムで構成されています。Ideal Copyの《Channel: Money》は、100万円分の100円硬貨で再構成された作品です。変わらない硬貨と、変わり続ける制度や私たちの感覚との隔たりを示しました。磯村暖は、眠る人々の表情からシャボン玉が放たれる映像や、日本語の詩片を浮かべる泡の装置を展示し、風や息を目に見える形にしました。

音や身体を通じて鑑賞する作品も並びました。evalaの《Sprout》では、ソプラノ歌手・田中彩子の声が無数のスピーカーを通じて空間を巡ります。津田道子の作品では、フレームや鏡、映像が鑑賞者の視線や動きを取り込みます。山内祥太の《In Between… Us?》は、周囲の音や声を感知して自らの状態を更新する作品です。手塚治虫が描いた群像や群衆をもとにした空間では、生身の身体によるパフォーマンスが行われました。Ryu Ikaの空間構造物には来場者が青い布を結びつけ、会期を通して作品が変化していきました。パフォーマンスプログラムには、カナキティ、QUICK|福井貴彦、contact Gonzo、ソー・ソウエン、ハラサオリ、涌井智仁が参加し、作品や空間と呼応する身体表現を披露しました。

山内祥太《In Between... Us?》  / 津田道子《あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。》  / 涌井智仁《した した した》
山内祥太《In Between… Us?》  / 津田道子《あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。》  / 涌井智仁《した した した》

作家と出会う2つのアートフェアと、暮らしに寄り添うマーケット

アートフェア「MEET YOUR ARTISTS」のコンセプトは「アーティストとの対話を通してアートと出会う」です。番組「MEET YOUR ART」に出演したアーティストを中心に、気鋭のアーティスト49名を紹介しました。作家ごとのブースには新作を中心に約500点が並び、平面や立体、このフェアのために制作されたインスタレーションまでが展示・販売されました。渡邊賢太郎が共同ディレクターを務めた企画エリア「和を以て縁をひらく」では、さまざまなもののあいだに生まれる関係性を「縁」と捉え、多様な感覚や価値観が響き合う「和」を手がかりに作品を紹介しています。

もうひとつのアートフェア「CO-CROSSOVER」は、菰田寿允(Marco Gallery)が共同ディレクターを務めました。アニュアルテーマ「Romantic beyond us (earth)」のもと、70組以上のアーティストが参加し、17の展示企画を展開しています。多田恋一朗がキュレーションした「混沌熟視(コンクリートジャングル編)」では、18組のアーティストが天王洲の風景をそれぞれの視点で作品にしました。中西伶とNujabes Metaphorical Ensembleによる「Flowers」を起点とした特別インスタレーションでは、絵画と音楽が重なる空間をつくっています。ほかにも梅沢和木の個展形式の展示や、小林健太がキュレーションした企画が並びました。参加型の企画としては、17名のアーティストの作品とガチャガチャ体験を組み合わせた藤城嘘の「MEET YOUR CHIRAKASHI」、SAGAMI(相模ゴム工業株式会社)と3名のアーティストによる「Idea for love」、その場でシルクスクリーンプリントができる「BLOCK PARTY」がありました。

ビームスクリエイティブと共同でプロデュースする「SUPER ART & CRAFT MARKET」は、昨年の初開催に続く2回目の開催です。全国から80を超えるクリエイターやブランド、ショップが集まり、民藝やクラフト、アートグッズ、ファッション、フード&ドリンクを販売しました。オカモトヒロヤ本人も在廊した「MY ROOM, MY ATELIER created by Hiroya Okamoto」や、エイベックスゆかりのアーティストTシャツなどをそろえた「十四才 with IMA:ZINE」といったコンセプトショップも出店しています。体験型の企画も多く、サンリオの「ミスターメン リトルミス」とNAIJEL GRAPHのコラボレーションブースでは、自分らしいキャラクターを見つけてステッカーを持ち帰ることができました。アンファーによる香りの体験やネイル体験なども行われました。

5周年のMEET YOUR ART FESTIVAL 2026、テーマ「兆し」のもと過去最多6.1万人を動員

運河の上のライブ、満席のトーク、36社との共創

運河に浮かぶ船上ステージでは、日ごとに異なるキュレーションのもと、18組がライブやDJパフォーマンスを行いました。初日の10月9日(金)は、布施琳太郎がキュレーションと映像・空間表現を手がけ、小室哲哉とのライブ・インスタレーション「Solaris Tokyo:Tetsuya Komuro as a Living Archive」を一夜限りで上演しました。小室の演奏に、AIで東京の実写映像を気候変動後の都市へと変えた映像を重ねています。10月10日(土)は、Hydeout Productionsのサブレーベル「Tribe」が昨年に続いてステージをキュレーションし、Knxwledgeや☆Taku Takahashiらが出演しました。11日(日)の「New Balance Day」には、Jeremy Quartus、江﨑文武、ビッケブランカらが登場しました。最終日の12日(月・祝)は、SO-SO×佐藤寛太(水溜りボンド カンタ)のコラボレーションパフォーマンスに加え、FAMEMEとLEGENDARY CHISENINJAがNIPPON BALLROOM SQUADを迎え、ヴォーギングの解説を交えたボールルームイベントを開催しました。

トークプログラムは4日間で全14セッションが行われました。森山未來がMCを務める「MEET YOUR ART」の公開収録のほか、中野信子(脳科学者・アーティスト)、宮田裕章(慶應義塾大学医学部教授)、加賀翔(かが屋)、オカモトヒロヤらが登壇しています。加賀翔は写真をテーマにしたセッションと、アーティストによるピッチ企画に参加しました。中長距離ランナーの田中希実選手、津田道子、森山未來のセッションでは、それぞれが自らの身体とどう向き合っているのかが語られました。各セッションは連日満席となり、終了後には登壇したアーティストの展示エリアが賑わう場面もありました。

共創パートナーは36社にのぼります。リードパートナーの日本イーライリリーとは「脳の健康」をテーマに、エントランスの体験空間と3日間にわたるトークセッションを実施しました。同じくリードパートナーのニューバランスは、4日間限定の特別展覧会「Made in USA」で「990」シリーズの歴史や制作資料を紹介しました。最新モデル「990v7」は、ビジュアルを含む世界での情報解禁に先駆けて、撮影不可の空間で世界初展示されています。富士フイルムとは、オフィシャルカメラとして“チェキ”instax WIDE Evo™を楽しめるプロジェクトを行い、WIDE Evoを首から提げて会場を巡る来場者の姿が見られました。このほか、エルラインによる再利用可能な足場材の活用、アートブレーンカンパニーとプリズムによる照明・音響・映像の技術支援、株式会社Pasona art nowとの野外作品公募プログラム「PUBLIC ART NOW」、パークホテル東京によるアーティストの滞在支援、LUUPによる移動のサポートなどが、フェスティバル全体を支えました。

主催者によると、5周年の今年は結果として200名近くのクリエイターが関わりました。スポーツやウェルビーイングへと接点を広げ、新たなカルチャーコミュニティをつくれたことに大きな可能性を感じているといいます。今後については、規模が広がる今だからこそ一人ひとりの表現を大切に守り、環境と体験の質を高めていきたいとしています。そして、多様なつくり手とともに挑戦を重ねながら、アートが文化として根づいていくプラットフォームへとMYAFを育てていく考えを示しました。

出典:エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社

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