土佐和紙でかたどる「命の記憶」 三代目盆栽作家・眞利子大輔、初の個展をMIYASHITA PARKで開催

株式会社JUMEとKIRINZI inc.は、三代目盆栽作家・眞利子大輔による初の個展「かたどる、時を。— THE SHAPE OF TIME —」を開催します。会期は2026年11月6日(金)から15日(日)まで、会場はMIYASHITA PARK North 2F POP-UP区画です。展示されるのは、眞利子が土佐和紙を用いて樹木の姿を造形する作品シリーズ「匠景 – SHOKEI -」です。
本展は、盆栽作家として長年にわたり生命と向き合うなかで培った眼差しから、樹木が生きてきた時間や、そこに宿る生命の記憶をかたちにしようとする試みです。

生きた盆栽の「制約」から生まれた問い
眞利子はかねてより、盆栽の魅力をより多くの人に届けたいと考えてきました。一方で、生きた盆栽を健やかに保つには、水や光、温度、湿度などの繊細な管理が欠かせません。国境を越えた輸送にも制約があり、成長や剪定には専門的な知識が求められます。
こうした制約を越えて、盆栽の美しさをより自由なかたちで届けることはできないか。この問いを出発点に、眞利子は樹木の姿を造形作品として表現するプロジェクトに取り組み始めました。

土佐和紙に重ねる、時間の痕跡
素材に選ばれたのは、日本三大和紙の一つとされる土佐和紙です。繊維が不均一に重なり合う土佐和紙には、自然な揺らぎや、時間の積層を感じさせる表情があります。眞利子はその性質を生かし、和紙を重ねながら樹木の姿をつくり上げていきます。
JUME BONSAI独自の造形技術では、時間の経過を思わせる濃淡、風化を感じさせるひび割れ、苔や土の質感を映した染色などを重ねることで、自然のなかで育った樹木の姿を表現します。目指しているのは、生命の姿をそのまま写すことではありません。盆栽作家の眼に刻まれた「命の記憶」をかたちにすることです。
盆栽は、樹と器がひと組になって完成します。JUME BONSAIでは、作品ごとに樹の姿や重心を見極め、盆栽のためにつくられた鉢との組み合わせまで含めて作品全体を構成します。土の締まりや焼き肌、鉢の口縁といった表情も、樹木の印象をつくる大切な要素です。
古い木の太くなった幹や曲がった枝、傷ついた跡に、その木が生きてきた時間を感じることがあります。盆栽作家は、木の形だけでなく、その形になるまでの時間を見つめています。眞利子が土佐和紙で造形する樹木にも、盆栽と長く向き合うなかで培われた「樹の生(せい)を見る眼」が通っています。主催者は、来場者それぞれが作品の前で「時間はどこに存在するのか」を深く考察することに、この展覧会の意義があるとしています。

開催概要と作家プロフィール
- 展覧会名:JUME exhibition「かたどる、時を。— THE SHAPE OF TIME —」
- 会期:2026年11月6日(金)〜15日(日)
- 営業時間:11:00〜21:00
- 会場:MIYASHITA PARK North 2F POP-UP区画
- 入場料:無料
- レセプションパーティー:2026年11月5日(木)[招待制]
- 主催:株式会社JUME/KIRINZI inc.
- 協力:NUJP株式会社
眞利子大輔(まりこ だいすけ)
盆栽作家で、眞利子盆栽園の三代目園主・家元。東京都出身で、代々425年続く眞利子家の直系本家(宗家)の長男として生まれました。眞利子盆栽園は1974年の開園以来、日本の盆栽の本道を歩んできました。内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞をはじめ88の主要賞に輝き、その受賞歴は国内最多を数えます(2025年現在)。眞利子は18歳で二代目である父・眞利子三次に師事し、針金を一切用いず剪定のみで樹形を導く技を受け継ぎました。
伝統的な生木盆栽の最高峰「BONSAI SADASYO(盆栽 眞庄)」を手がけるほか、2025年に盆栽ブランド「JUME BONSAI」を立ち上げ、土佐和紙で樹の姿を写し取る和紙盆栽「匠景 -SHOKEI-」を発表しています。眞利子の名を受け継ぐ本家の長男として、伝統の継承と盆栽の新たな可能性の発信に取り組んでいます。
出典:KIRINZI inc.










