銀座・和光で「幻視の小宇宙Ⅱ」 現代漆藝家5人の作品が11月27日(金)から一堂に


漆に魅せられた5人の作品が、セイコーハウスホールに並ぶ
銀座・和光は、11月27日(金)から12月6日(日)まで、セイコーハウスホールで展覧会「幻視の小宇宙Ⅱ ―現代漆藝家5人の燐光―」を開催する。漆という貴い素材の可能性に惹きつけられ、独自の視点と美意識で表現の可能性を探り続ける5人の漆藝家による展示だ。
会場には、端正な器から独創的なオブジェ、精緻な人物像まで、現代漆藝の魅力を凝縮した作品が一堂に会する。夜空に輝く星のように、それぞれの作品に宿る内なる「小宇宙」。その仄かな輝きを通して、5人の作家が思い描く深遠な世界観を会場で見ることができる。

共通の礎は「人に伝えることの大切さ」
出品する5人は「人に伝えることの大切さ」を共通の礎としながら、それぞれ異なる方向から漆と向き合っている。各作家の取り組みは次のとおり。
- 樋渡 賢氏:人の心に響く形を追求している
- 吉野貴将氏:生命感あふれる造形表現に取り組んでいる
- 鎌田克慈氏:乾漆による流麗で美しいラインを生かした器を制作している
- 村田佳彦氏:「かげ」を主題に、存在の気配や余韻を映し出す造形作品を発表している
- 増村真実子氏:卓越した塗りの技術によって、人物像の静謐な美しさの中に生命感を吹き込んでいる
5人の歩み
樋渡 賢(ひわたし・けん)氏は1977年秋田県生まれ。1997年に西塚栄治氏に師事し、2000年に石川県立輪島漆藝技術研修所蒔絵科を卒業、2003年からは目白漆藝文化財研究所に勤務している。経歴には2018年の「漆芸の現在形」(和光ホール)、2022年の「幻視の小宇宙 ー現代漆藝家4人の燐光ー」(セイコーハウスホール)が並び、2023年には「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」に出品した。
吉野貴将(よしの・たかまさ)氏は1976年東京都生まれ。2008年に東京藝術大学大学院博士後期課程を修了し、博士号(美術)を取得した。銀座ギャルリ・プスや日本橋三越本店6階美術サロンで個展を重ね、2018年「漆芸の現在形」(和光ホール)、2022年「幻視の小宇宙 ー現代漆藝家4人の燐光ー」(セイコーハウスホール)も経歴に名を連ねる。2026年にはヴィクトリア&アルバート博物館(イギリス・ロンドン)の「Urushi Now Contemporary Japanese Lacquer」が経歴に加わった。現在は金沢美術工芸大学工芸科教授を務める。
鎌田克慈(かまた・かつじ)氏は1977年東京都生まれ。2000年に東北芸術工科大学芸術学部美術科工芸コースを卒業し、同年、石川県立輪島漆芸技術研修所髹漆科に入学して塗師・赤木明登氏に師事した。2003年に同研修所を卒業後、2004年に年季明け、2005年に御礼奉公を経て2006年に独立。以後、国内外で展覧会を開催している。
村田佳彦(むらた・よしひこ)氏は1977年群馬県生まれ。2001年に金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科を卒業、2005年に金沢卯辰山工芸工房を修了した。2017年にはミネアポリス美術館(アメリカ合衆国・ミネソタ州)の「HARD BODIES : CONTEMPORARY JAPANESE LACQUER SCULPTURE」、2023年にはミュンスター漆工芸博物館(ドイツ・ミュンスター)の「NEW JAPANESE LACQUER ART FROM HOKURIKU」や石川県輪島漆芸美術館の「漆風怒濤 −現在を駆け抜ける髹漆表現-」が経歴に並ぶ。2026年には国際漆展・石川2026で金賞を受賞。現在は金沢卯辰山工芸工房の漆芸工房専門員を務める。
増村真実子(ますむら・まみこ)氏は1986年東京都生まれ。2011年に東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻漆芸を修了し、2013年には同大学院美術研究科彫刻専攻の研究生となった。2012年に個展「カサブタ」、2016年に個展「HIFU」(いずれもwaitingroom/東京)、2019年に個展「room」(日本橋髙島屋ギャラリーX、大阪髙島屋ギャラリーNEXT)を開催。2022年からはオランダ王国に在住している。

開催概要
- 展覧会名:幻視の小宇宙Ⅱ ―現代漆藝家5人の燐光―
- 会期:2026年11月27日(金)~12月6日(日)
- 会場:セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
- 営業時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
- 休業日:無休
- 入場料:無料
- 主催:和光
- お問い合わせ先:03-3562-2111(代表)
撮影を希望する場合は、営業時間外に受け付けている。営業時間や催事は予告なく変更される場合があるため、最新情報は和光のホームページで確認できる。なお、セイコーハウスホールでは、セイコーグループの事業全般に関連する展示やアーティストとの共創など、世界に向けたさまざまな発信を行っていくとしている。
出典:株式会社 和光










