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講演と展示を1,000円で。横浜市歴史博物館「南武蔵の平安仏」関連講演会が11月21日から開催

講演と展示を1,000円で。横浜市歴史博物館「南武蔵の平安仏」関連講演会が11月21日から開催
軒丸瓦(影向寺)
軒丸瓦(影向寺)

約1000年前の祈りをたどる特別展と、3回の関連講演会

横浜市歴史博物館で、特別展「南武蔵の平安仏」が2026年10月31日(土)から12月13日(日)まで開かれます。「南武蔵」とは、現在の横浜市と川崎市にほぼ相当する地域のこと。この地に伝わる平安時代の仏像を紹介しながら、約1000年前の地域の仏教文化や、人々の信仰に迫る展覧会です。

会期中の11月21日(土)、28日(土)、12月5日(土)の3日間には、関連講演会が行われます。登壇するのは、考古学、仏像研究、地域の歴史にそれぞれ精通した3名の専門家。南武蔵に仏教文化がどのように広がっていったのか、そして地域に伝わる仏像にはどんな魅力があるのかを、異なる視点から語ります。

注目したいのは参加費の設定です。講演会の参加費は各回1,000円で、特別展の入場券が付いています。特別展の一般観覧料も1,000円のため、通常の観覧料と同じ金額で専門家の講演もあわせて聴くことができます。主催者は、講演で仏像の歴史や見どころを学んでから展示を鑑賞することで、平安仏の魅力をより深く味わえるとしています。

十一面観音菩薩像(西方寺)
十一面観音菩薩像(西方寺)

各回の講師とテーマ

第1回:瓦が語る平安の祈り―南武蔵の古代寺院をめぐって―

11月21日(土)14:00〜15:30(13:30開場)。講師は公益財団法人かながわ考古学財団の高橋香氏です。帝塚山大学大学院人文科学研究科(考古学専攻)を修了(修士)し、公益財団法人大阪府文化財調査センター、茅ヶ崎市文化振興財団を経て、2006年から公益財団法人かながわ考古学財団に勤務。古代~近世の瓦や、古代寺院・官衙・集落などを専門としています。講演では、古代寺院の屋根を飾った「瓦」を手がかりに南武蔵の仏教文化を探ります。影向寺を中心として、弘明寺・菅寺尾台・岡上へと展開していった古代寺院について、出土した瓦の文様や製作技法から寺院同士のつながりや地域に広がった仏教文化を読み解き、考古学の視点で平安時代の人々の祈りを考えます。

第2回:南武蔵の平安仏―横浜市域を対象として―

11月28日(土)14:00〜15:30(13:30開場)。講師は玉川大学准教授の萩原哉氏。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程を単位取得満期退学後、総本山善通寺宝物館学芸員、武蔵野美術大学・実践女子大学などの非常勤講師を経て、2022年から現職に就いています。横浜市文化財調査団主任調査員も務め、専門は仏教美術史。著書に『東洋美術史』(共著、武蔵野美術大学出版局、2016年)、『国宝臼杵磨崖仏への招待』(共著、臼杵磨崖仏国宝指定30周年記念事業実行委員会、2026年)などがあり、『横浜の文化財―横浜市文化財調査概報』にも多くの報告を寄せています。横浜市内ではこれまでに40件あまりの平安仏が確認されており、講演では半世紀以上にわたる横浜市域の文化財調査の成果をもとに、それらの特徴を整理しながら、平安時代の横浜における仏教文化の様相を考えます。

第3回:影向寺―その歴史を紐解く―

12月5日(土)14:00〜15:30(13:30開場)。講師は神奈川県立歴史博物館館長の望月一樹氏です。川崎市市民ミュージアム学芸室長、シルク博物館学芸担当課長を経て、2018年に神奈川県立歴史博物館学芸部長となり、2021年から現職。論文に「二条大路出土の橘樹郡関係木簡をめぐって」(『川崎市市民ミュージアム紀要』第4集)、「律令制下における橘樹郡の様相」(『史叢』95号)などがあります。テーマは、南武蔵きっての古刹・影向寺。出土文字資料などからその創建は7世紀後半と考えられていますが、各地の古代地方寺院と同じく、創建や寺院活動に関する文献資料は皆無で、具体的な姿はよくわかっていません。講演では、周辺の関連資料と、わずかに残る影向寺の中世文書から、その歴史をひもときます。

影向寺薬師堂
影向寺薬師堂

参加の方法と特典入場券の使い方

会場は横浜市歴史博物館の講堂(〒224-0003 横浜市都筑区中川中央1-18-1)。横浜市営地下鉄「センター北駅」の1番出口から徒歩5分です。時間は各回14:00〜15:30(開場13:30)、参加費は各回1,000円(特別展入場券付き)。申し込みは、横浜市歴史博物館公式HPの「イベントページ」、またはチラシに記載された二次元コードから受け付けています。

講演会参加者の特典となる特別展入場券の扱いは、次のとおりです。

  • 講演会の参加者は、当日の開館時間中(9時~17時)に特別展を無料で観覧できます
  • 特典の特別展入場券は当日のみ有効です
  • 入場券は講演会の受付時に配布されます
  • 講演会の前に観覧する場合は、横浜市歴史博物館1階の総合受付へ

展覧会で実物の仏像を鑑賞し、講演会でその歴史や文化的背景を学ぶという、博物館ならではの楽しみ方を提案する企画となっています。

出典:公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団

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