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《日本号 写し》を手に取り、自然光で見る。名古屋刀剣博物館で11月17日(火)に特別鑑賞会

《日本号 写し》を手に取り、自然光で見る。名古屋刀剣博物館で11月17日(火)に特別鑑賞会

名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」(愛知県名古屋市)は、2026年11月17日(火)に特別鑑賞会を開催します。対象は、同館が所蔵する《日本号 写し》(大身槍 銘 長谷堂住恒平作 令和六年五月五日 宗寿之)です。参加者はこの槍を自分の手に取り、展示室とは異なる自然光のもとで鑑賞できます。会場には、槍の彫刻を手がけた刀身彫師・柳村宗寿(やなぎむらそうじゅ)氏も招かれます。

当日は休館日にあたり、館を貸し切って開催されます。限られた人数で、館の展示をじっくり楽しめる内容です。13:00~17:00の間は自由に入退館でき、館内の展示室の観覧やミュージアムショップでの買い物もできます。さらに、翌11月18日(水)から始まる特別展「華麗なる刀身彫刻」の後期展示を、一般公開に先駆けて見ることができます。参加特典は、同館オリジナルグッズの《日本号 写し》「刀朱印」です。

大身槍 銘 長谷堂住恒平作 令和六年五月五日 宗寿之《日本号 写し》
大身槍 銘 長谷堂住恒平作 令和六年五月五日 宗寿之《日本号 写し》

ガラスケースの外で、光と陰影を味わう

《日本号 写し》は、現在開催中の特別展「華麗なる刀身彫刻」で展示されている槍です。展示中の作品は通常、照明の当たるガラスケース越しにしか見ることができません。今回はこの槍をケースから出し、室内の照明をできるだけ落とした状態で、参加者が直接手に取って鑑賞します。

照明に頼らずに自然光で鑑賞する環境は、昔の人々が薄暗い城内や武家屋敷で刀剣を鑑賞していた頃に近いものです。現代の展示室では、照明で細部まで明るくして地鉄や刃文を見ます。これに対して自然光での鑑賞は反射がなく、陰影が強調されるため、刀身彫刻がより立体的に見えます。刀身彫師が本来想定している理想的な鑑賞環境で、美しく繊細な刀身彫刻を見られる点も、今回の鑑賞会の特徴です。

手に取ることで、刀身の姿や刃文、地鉄なども間近で見ることができます。鑑賞会では、太刀や刀とは異なるずっしりとした重みや、光によって変わる刀身彫刻の表情を体感できます。柳村氏からは、実際の《日本号 写し》を手にしながら、刀身彫刻の解説や制作時の裏話を聞くことができます。

開催概要

  • イベント名:《日本号写し》特別鑑賞会
  • 開催日時:2026年11月17日(火)13:00~17:00
  • 鑑賞会の時間枠:第1回 13:30-14:15/第2回 14:30-15:15/第3回 15:30-16:15(申込ページで希望の参加時間を選択)
  • 定員:各回15名
  • 会場:名古屋刀剣博物館 6階学習室(愛知県名古屋市中区栄三丁目35-43)
  • 参加費:おひとり様4,000円(税込)※入館料を含む
  • 参加特典:《日本号 写し》刀朱印
  • アクセス:名古屋市営地下鉄名城線「矢場町駅」下車徒歩10分、鶴舞線「大須観音駅」下車徒歩9分、東山線「伏見駅」下車徒歩12分
  • 注意事項:作品保護のため、少人数での時間入替制です。時間に余裕を持って来館するよう案内されています。定員に達し次第、申込受付は終了します。
  • 入館方法:必ず博物館の北館1階ミュージアムショップ受付へ来館する必要があります。受付で電子チケット画面をスタッフに提示すると、紙の入館チケットが発券されます。当日は本館2階・3階の入場ゲートが締め切られます。
《日本号 写し》刀朱印
《日本号 写し》刀朱印

天下三名槍「日本号」の写しと、薫山賞の彫刻

大身槍「日本号」は「天下三名槍」のひとつに数えられ、現在は「福岡市美術館」(福岡県福岡市)に所蔵されています。この名槍をもとに制作されたのが、名古屋刀剣博物館所蔵の《日本号 写し》です。2024年(令和6年)に、無鑑査刀匠・上林恒平(かんばやしつねひら)氏が作刀しました。日本号の象徴ともいえる「俱利伽羅龍」(くりからりゅう)の彫刻は、柳村氏が手がけています。

柳村氏はこの彫刻によって、(公財)日本美術刀剣保存協会が主催する令和7年度「現代刀職展」の「刀身彫の部」で「薫山賞」を受賞しました。薫山賞は、「刀身彫の部」において特に優れた作品に贈られる最高位の賞です。特別展「華麗なる刀身彫刻」は、この受賞を記念して開催された展覧会です。

《日本号 写し》の刀身彫刻を手がけた刀身彫師・柳村先生
《日本号 写し》の刀身彫刻を手がけた刀身彫師・柳村先生

一般公開に先駆けて見られる後期展示

後期に登場する作品のひとつが、人間国宝に認定された刀匠・隅谷正峯(すみたにまさみね)氏による「脇差 銘 加賀国住両山子正峯彫同作 応需渡辺昌一君 昭和戊申八月日」です。差表には俱利伽羅龍、差裏には不動明王を表す「カンマーン」の樋内彫が施されています。この意匠は、「東京国立博物館」(東京都台東区)が所蔵する国宝の太刀「小竜景光」を写したものです。

後期展示には、南北朝時代に活躍した三池派の刀工・光世(みつよ)や、徳川家康に仕えた刀工・越前康継(えちぜんやすつぐ)の作品など、貴重な名刀も並びます。前期と後期で表裏が入れ替わる刀剣も多く、江戸時代に大阪で活躍した刀工・一竿子忠綱(いっかんしただつな)作の「脇差 銘 粟田口近江守忠綱 彫物大坂住藤田通意」などは、普段は見られない裏側まで鑑賞できます。また、特別展と同じ北館4階特別展示室の「名刀コーナー」には「三日月兼光」も登場します。三日月のような刃文、備前伝ならではの静謐な美しさ、そしてこの刀にも施されている俱利伽羅龍の刀身彫刻が見どころです。

出典:東建コーポレーション株式会社

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