「描く、知る、巡る」でマンガ文化の奥へ 豊島区でオーダーメイドツアー「Manga Immersion at Tokiwaso」が提供開始


「描く、知る、巡る」でマンガ文化の内側へ
マンガの聖地として知られる東京都豊島区で、マンガ文化をじっくり体験できるオーダーメイドのプライベートツアー「Manga Immersion at Tokiwaso」の提供が始まりました。著名なマンガ家による制作体験、マンガの産業・歴史・文化など各分野の専門家とのプライベートセッション、豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの見学などを組み合わせた内容です。
このツアーが目指すのは、文化そのものに深く入り込むことです。マンガを「描く」だけでなく、その背景にある歴史や文化、産業、クリエイターについて「知る」こと、そしてマンガが育まれてきた場所を「巡る」ことを体験の柱にしています。制作技法だけでなく背景まで含めてマンガを体験してもらうことで、国内外のゲストが持つ、マンガのあらゆる分野への知的好奇心を満たす機会を提供するとしています。
この取り組みは、令和8年度日本博による地域固有文化コンテンツ創出補助事業に「マンガの聖地としま トキワ荘通りインバウンド活性化」として採択されたものです。事業主体はレインボーバード合同会社(代表社員:山内康裕)、運営は株式会社RoundTable(代表取締役:赤松慎一郎)、宣伝・広報はマスケット合同会社(代表社員:菊池健)が担います。日本博は、全国各地の文化資源を活かしつつ、多様性に富んだ地域の伝統文化とコンテンツを活用した取り組みを支援します。それによって「日本の美と心」を世界に発信し、訪日外国人旅行者の日本文化への理解深化と全国各地への誘客を目指すものです。
1組ごとに設計する少人数制のプライベートツアー
ツアーは1〜6名の少人数制で実施されます。参加前にゲストの関心、マンガ経験、好きな作品・ジャンル、知りたいテーマ、滞在時間などを聞き取り、複数の体験メニューを組み合わせて一組ごとにプログラムを組み立てる仕組みです。場所や時間も希望に応じて柔軟に設計できます。マンガ制作が初めての人はもちろん、マンガの歴史を知りたい人、マンガビジネスについて専門家と話したい人、プロのマンガ家から制作を学びたい人など、それぞれの目的に応じた体験を用意します。提供は国内外の旅行会社やコンシェルジュなどを通じて行われます。英語での案内や英語対応のテキストも用意され、訪日外国人旅行者にも対応しています。
3つの体験の中身
描く:映像化等メディア展開実績のあるプロのマンガ家による制作体験
プロのマンガ家の指導を受けながら、キャラクターづくりや作画など、マンガ制作の一部を体験します。国内外のさまざまな体験者に提供してきたメソッドを活かしたプログラムが多数用意されており、ゲストの関心や希望に合わせて、短時間で原稿を完成させて持ち帰ることができます。子どもやマンガ家志望者にも対応しています。
担当するマンガ家は、プログラム開発も兼務するこしのりょう氏を筆頭に、希望の内容やジャンルに応じて提案されます。こしの氏は1967年9月、新潟県三条市生まれです。2004年から6年にわたりモーニング(講談社)で「Ns’あおい」を連載しました。現代医療が持つさまざまな問題に立ち向かう看護師を描いた同作はヒットとなり、2006年にはフジテレビ系列でテレビドラマ化されています。2011年からは週刊現代(講談社)で、破天荒な医師が地域医療の現場で奮闘する「町医者ジャンボ!!」を連載し、同作は2013年7月から日本テレビ系でテレビドラマ化されました。2015年から漫画ゴラク(日本文芸社)で連載した医療作品「Dr.アシュラ」も、2025年4月期にフジテレビ系列でテレビドラマ化されています。最新作は女子ゴルフ漫画「バウンスバック」です。2020年から週刊現代(講談社)で連載され、2026年からはゴルフダイジェスト社で「【完全版】バウンスバック!」の配信が始まっています。
知る:マンガ業界のマエストロ(専門家)とのプライベートセッション
マンガの歴史、作品の読み解き方、制作現場、出版文化、マンガ産業やビジネス、海外展開など、さまざまなテーマについて、各領域に精通した専門家と対話するセッションです。大学で教鞭を執る専門家、編集者、翻訳家、海外展開のコーディネーターなどが参加し、ゲストの関心に応じて講師とテーマを組み合わせます。専門家との対話を通じて、一般的な観光では知ることのできないマンガ文化の背景や、マンガを取り巻く産業について深く知ることができます。専門家の一例は以下のとおりで(五十音順)、講師はツアー内容や日程などによって異なります。
- 鵜野孝紀(翻訳家)
- 岩間秀和(講談社モーニング編集部)
- 小沢高広(二人組漫画家「うめ」シナリオ・演出担当)
- 柿崎俊道(聖地巡礼プロデューサー)
- 川口貴弘(宝塚大学准教授)
- 菊池健(MANGA総合研究所所長)
- 中野晴行(編集者)
- 平柳竜樹(海外展開コーディネーター)
- 山内康裕(さいとう・たかを劇画文化財団理事長)
巡る:豊島区立トキワ荘マンガミュージアムの見学
豊島区立トキワ荘マンガミュージアムは、マンガの巨匠たちが青春時代を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」を再現した施設です。地域の人々の長年の願いを受けて、2020年7月にオープンしました。館内2階にはマンガ家たちの居室や炊事場が再現されており、当時の雰囲気を感じられるエイジング加工も施されています。ツアーではミュージアムや周辺地域を巡り、トキワ荘に集ったマンガ家たちの暮らしや創作活動、街とマンガ文化との関係に触れます。体験者にはプログラム修了証が発行されます。
ツアー概要
- 名称:Manga Immersion at Tokiwaso
- 開催日:通年開催(完全予約制)
- 所要時間:2~4時間程度(プログラム内容により異なる)
- 言語対応:日本語、英語
- 催行人数:1〜6名(完全プライベートツアー)
- 開催枠:1日2組を予定(午前・午後)。トキワ荘マンガミュージアムの休館日はミュージアム見学不可
- 販売価格:1組350,000円~(税別)。ツアー時間、講師となるマンガ家・専門家、オーダーメイドの内容などにより変動
- 開催場所:トキワ荘通り昭和レトロ館内/豊島区立トキワ荘マンガミュージアム周辺。希望に応じて他会場での開催もあり
出典:マスケット合同会社










